貼り薬は日本の文化なのかなぁ?

カルテNO00350

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海田まつたに鍼灸整骨院


“貼り薬”の歴史は古く

その発祥は約3000年前

メソポタミア文明(バビロニア)

の頃に遡ります

(肺炎に麻の種の湿布を使っていたとされています)




皮膚を介して直接かつ持続的に

調子の悪い場所を癒そうという考えは

人類がこの世に現れてから自然発生的に

始まっていました



日本においても

昔から、薬草を揉んだり

すり潰したりしたものを

貼ったりする療法はありました




奈良時代には

インドから

“痛いところへ薬効のあるものを直接置く”

という治療が伝わり




仏教で「大薬王樹」(だいやくおうじゅ)と言われたビワの葉が使われました




平安時代になると

生地黄(しょうじおう)という

植物を刻んだものを患部につけ

竹簡(ちくかん)を細かく割ったもので

覆ったという記述が



日本最古の医学書

「医心法」(いしんほう)

にあります




日本では伝統的な生薬の成分を調合し

油やロウを混ぜた練り物を使ったいわゆる

「膏薬(こうやく)」が

家庭薬としても根付き




温めて柔らかくしてから

直接患部に塗り込んだり

布や和紙に塗って貼り付けたり



「患部に膏薬を貼る」

という文化が出来上がりました




現代においても

諸外国では皮膚を

介して用いる局所薬(外皮用薬)に

貼り付け型のものは少なく





局所(体の一部分)の痛みに対しても

使用するのは飲み薬か

オイル状の塗り薬が主であり

あまり“貼り薬”を貼るという

習慣はないようです。





経皮毒を調べていたら

面白い文献を見つけたので

紹介しました





今後の展開をお楽しみに

海田まつたに鍼灸整骨院でした

 



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